1級建築施工管理技士

令和5年度1級建築施工管理技術検定・第一次検定 総評


● 出題数等と難易度
令和 5年 6月11日(日)に、新試験制度下での三回目の第一次検定試験が実施され、7月14日(金)に合格発表がありました。全体的な難易度はやや高くなり、合格率も昨年から5.2%減少しました。


● 午前の部
出題範囲は広範囲に及び、下記問題においては、かなり専門的な数値・用語について問われました。
上記の様な難問の回答を避け、標準的な問題で如何に得点するか、本試験会場での問題選択の判断も、合否を決める重要なポイントになったと思います。

● 午後の部、
1)五肢二択問題 : 「不適当な選択肢2つ」のうち、「1つ」は選べるが、「もう1つ」を特定しずらい、という傾向が全6問全てに有ったのではないかと思います。この形式の問題が一昨年から出題されていますが、「足切り」回避の為の具体的な対策を定めずらい傾向が続いています。過去問の習得を基本とし、さらに一歩踏み込んだ知識を地道に増量することを実践するのが、遠回りのようで近道かと思われます。
2)四肢一択問題 : 難易度が高く、特徴的であった問題は下記となります。
● 来年度に向けて
過去問を中心に、繰り返し問われている知識、基本的な知識を網羅したうえで、「五肢二択」問題で4問正解できる力を身に着ける必要があります。難易度の低い問題での取りこぼしが無い様に、知識を整理することが優先事項となります。更に、建設業界の日常の動向にも注意を払い、特筆すべき変更点や法改正等、新しい論点についての基本的な知識を蓄えていくことが効果的と思われます。


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